頭蓋仙骨治療(クラニオセイクラルセラピー)


頭蓋仙骨治療というのは、アメリカのDOのジョン・アプレジャー博士が考案した療法です。

一言に整体といってもいろんな理論を持ってその治療効果を説明しますが、この頭蓋仙骨治療というのは簡単に言うと、頭蓋骨から脊椎を通って仙骨まで常にあるリズムを持って循環している脳脊髄液の循環を整え、その滞りをなくしていくことによりその人自身が本来持っている自然治癒力を高めていく療法です。

アプレジャー博士はこの療法を、DOの間だけではなく一般にも開放し、簡単に出来るように10のステップにまとめました。これがいわゆるテンステップテクニックといわれるもので、最近では日本でもいくつかの団体などで講習会が開かれています。

このテンステップの基本的な簡単な流れを説明すると、まず最初に
①脳脊髄液のリズムを確認し、そしてCV4と言われるテクニックを使ってこの脳脊髄液の流れを活性化します。そして、
②この流れを阻害しやすい隔膜を順番に開放していき、次に
(③~⑧)頭蓋骨の主だった骨の開放を行っていきます。そして
⑨再び脳脊髄液のリズムをチェックして、
⑩CV4によって脳脊髄液の流れを活性化して終わります。(○数字で表したのがテンステップの10のステップです。)

※参考文献
  ・「もうひとりのあなた」 ジョン・アプレジャー 科学新聞社
    アプレジャー博士がこの頭蓋仙骨治療を考案した過程やその後の臨床体験が物語風にかかれ
    ていて、非常に分かりやすく面白い本です。また、頭蓋仙骨治療から発展して考案された体性
    感情開放についても少しだけ書かれています。頭蓋仙骨治療について知りたいなら一押しの本
    です。

※これを書いた当時はあまり情報がなかったので上記の様に書いてありますが、現在多く行われているのは頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラルワーク)はサザーランドに始まるクラニアルオステオパシーの流れをくんだもので、その系譜の中に頭蓋仙骨治療(クラニオセイクラルセラピー)もあるという様に考えた方が良いかも知れません。

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