新陰流

伝書

始終不捨書

夫れ兵法は、上古の聖代に此の道無く、三皇は言無くして天下を化す。五帝は天の道に体し地の理に則り、令して兆民に施す。三王に至て道を以て民を制し、以て衰世を備ヘ、覇王は権道を以て国を制して士を使ひ賞禄を用す。故に君臣の道に正有り邪有り、正邪の中...
新陰流

新陰流

新陰流って? 新陰流の系図 新陰流の伝書
伝書

他流之極意可打様之事

他流之極意可打様之事一、木伝之一津之太刀、前に懸り、一文字ニ構、敵之打所を引、後一文字にて勝。口伝にあり。  右、懸之巻にて打様に口伝あり。 一、門井之三段之仕合、かねの切、かねのつむり、前に懸り、かねに構、敵之打所を引、後かねにきり、勝、...
伝書

陰之流私

平沢家に伝わる陰流の伝書です。元の書き下しの間違いはそれなりに直したつもりですが、下の太字の部分はどう書き下したらよいのか分からないんで、そのままです。陰之流私                     元香夫兵法とは受者道の根源也。頗(すこ...
伝書

兵法論

一刀両段ハ当流表の形の第一にて、是を熟得すれは一流の修行成就也。車の横に似たれとも、車と構ヘるにあらす。唯ぼっこりと豊に立て太刀を正中に持下げたる迄にて、無形無心直立たる身の位也。無形とおもへは則無形といふ形ち有、無心とおもヘハ、はや無心と...
伝書

没茲味手段口伝書

没茲味手段口伝書△五合剣第一、勇之事第ニ、目付之事第三、拍之事第四、身懸之事第五、佐曽久但四五は以津連先立  不定也一、空懸之事一、三重五重之事一、水月活人刀事一、角にて闕拍子之事一、むかヘ乃事一、空拍子之事  付抱三ッ有  第一口伝也一 ...
伝書

新陰流截相口伝書事

身懸五箇之大事 第一 身を一重に可成事 第二 敵のこぶし吾肩にくらぶべき事 第三 身を沈にして吾拳を楯にしてさげざる事 第四 身をかかりさきの膝に身をもたせ跡のえびらをひらく事 第五 左のひぢをかがめざる事 右随分心懸稽古あるべし 重々口伝...
伝書

新陰流兵法目録事

三学円太刀一刀 両段斬釘 截鉄半開 半向右旋 左転長短 一味右の砕(くだき)三宛有之乍去能(さりながらよく)砕候へばいかほどもあるべき也九箇必勝逆風十太刀和卜睫径小詰大詰八重垣村雲右砕重々有之也天狗抄太刀数構八ツ添截乱截無二剣活人刀向上極意...
伝書

印可状 一札

なおなお此の上御鍛練しかるべく候それがし幼少より兵法兵術に志あるに依って諸流の奥源を極め、日夜工夫鍛練致すに依って尊天の感応を蒙り新陰流を号す天下に出して伝授せしめんため上洛致すところ不慮に参会申し、種々御懇切御執心その計らい謝しがたく候間...
伝書

影目録

第一 燕飛   影  新陰流凡そ兵法は梵漢和の三国に亘ってこれ有り梵においては七仏師文殊上将が知恵の剣を提げ持って無明の賊を截断すれば一切の衆生其の刃に羅らざる莫し兵法の濫觴(らんしょう)と謂う可し摩利支尊天専らもって秘術となす者也漢におい...